第45回日本アフェレシス学会学術大会を、2024年10月12日(土)~14日(月・祝)に大阪国際会議場において開催させていただきますことを、大変嬉しく、光栄に存じます。

日本アフェレシス学会は1980年に設立され、「アフェレシス」というキーワードの下に、循環器内科、代謝内科、小児科、膠原病内科、眼科、救急集中治療科、血液腫瘍科、呼吸器科、消化器科、腎臓内科、脳神経科、泌尿器科、皮膚科など、多くの医師、研究者および臨床工学技士、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士などの専門家が一同に会し、最新の研究成果、知見や症例提示等の発表・議論を行い、より良い医療に繋げて参りました。2021年には、それぞれの領域の専門家が協力して「日本アフェレシス学会 診療ガイドライン2021」を作成しました。同年末には英語版も発表し、今では国内だけでなく広く海外においてもアフェレシス治療を日常臨床で行う際の指針となっております。

近年、様々な分野で抗体医薬や核酸医薬などの新しいモダリティを用いた薬剤開発がなされ、低分子化合物では標的にできなかった分子をターゲットすることが可能となってきました。それらの薬剤により、アフェレシス治療の位置づけも変化しつつあり、アフェレシス治療と新規薬剤を組み合わせることにより、難病の予後をさらに改善することが可能になってきました。アフェレシス治療が新しい時代を迎え、さらに新しい治療への幕開けが予想されます。

第45回日本アフェレシス学会学術大会のテーマは、「つどう、つながる、つたえる」とさせていただきました。今回の大会が、アフェレシスに関わるスペシャリストが集い、発表やdiscussionを通じて繋がり、さらに次の世代に伝えていける、貴重な機会になることを願っております。是非、初の大阪での開催のこの機会にご来訪いただき、専門分野を超えての活発な討議へのご参加、貴重なご経験やご研究のご発表をいただきますように、よろしくお願いいたします。

2024年1月吉日

第45回日本アフェレシス学会学術大会
大会長  斯波 真理子
(大阪医科薬科大学循環器センター)